ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

ソーラーシェアリング:営農型太陽光発電が増えてきました

固定価格買取制度の改正議論の中で、ひたすらやり玉に挙げられる太陽光発電ですが、そんな中でも少しずつ広がりを見せているのが「営農型太陽光発電」(ソーラーシェアリング)と呼ばれる新しい形態の太陽光発電設備です。

 

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(写真)ソーラーシェアリング上総鶴舞ソーラー発電所にて撮影

上記写真はソーラーシェアリングの一例ですが、このように耕作中の農地の上に太陽光パネルを設置して、農業と発電を同時に行ってしまおうというものです。

農地を他の目的に利用するための「農地転用」制度の運用が昨年3月末に変更され、一定の条件下で、田畑から牧草地まで農地のままでも太陽光発電所を設置することができるようになりました。

ソーラーシェアリングはあくまでも「営農の継続」が前提になるので、発電設備の下の農地では作物の収穫量や品質を維持することが求められます。また、太陽光パネルを設置する架台の構造も簡易に撤去できるものにすることとされていて、基礎の構造などに制約があります。

千葉県は農業が盛んな土地ということもあってか、ソーラーシェアリングの事例や相談が増えてきています。全国的にも注目度が高まってきているので、本ブログでも継続的に取り上げていく予定です。