永続地帯:エネルギー永続地帯指標2014年版試算結果(速報・暫定版)について
去る11月15日(土)に開催した「永続地帯ワークショップ2014」で、私が長年研究に携わっている「永続地帯」研究の最新成果となる「エネルギー永続地帯指標2014年版試算結果(速報・暫定版)」を公表しました。
先日、オルタナにも以下のように取り上げていただきました。
この永続地帯とは「ある区域において分散的に得られる資源によって、その区域におけるエネルギー需要と食糧需要のすべてを賄うことができる区域」と定義します。これは数値状の評価なので、実際に100%地域で生産される資源が消費されるものではありません。
今回公表したエネルギー永続地帯指標とは、地域の電気及び熱需要に対する自然エネルギーの供給量を評価したものです。
特徴的なのは、国内の全市町村を対象にデータを集計している点で、現在の政府統計でも電気と熱の自然エネルギー供給量を市町村別に網羅したものは存在しません。
エネルギー永続地帯指標では様々な統計情報ソースを集約し、太陽光発電、風力発電、中小水力発電、地熱発電、バイオマス発電、太陽熱利用、地中熱利用、温泉熱利用、バイオマス熱利用と多くの自然エネルギー利用を網羅しています。
統計データの都合上、どうしても発表時点から2年ほど前のデータが最新版になるのですが、昨今の固定価格買取制度導入による動向などを評価するため、今回は暫定版として2013年度(2014年3月時点)までのデータを取りまとめています。
12月にはよりデータを集約した確報版を公表予定ですので、その際にはまた詳細な解説をしていきます。