再エネ業界ニュース:東北電力による大型蓄電池システムの運転開始
先日、指定電気事業者各社の出力抑制見通しが公表されましたが、抑制日数を減らすための系統安定化策の一つとして蓄電池の技術開発が政策上の優先課題となっています。
もう先月の話になりますが、東北電力が自社の西仙台変電所(宮城県仙台市太白区秋保町)に20MWhの大容量蓄電池システムを設置し、営業運転を開始したとのリリースがありました。
西仙台変電所の大型蓄電池システムの営業運転開始について| 東北電力
使用しているのはリチウムイオン電池で、短時間最大出力は40MWになり、太陽光発電や風力発電の導入拡大による周波数変動対策の実証実験を行うようです。
蓄電池の充放電は中央給電指令所からの自動制御によって行い、火力発電所と同様の周波数調整能力を検証していくということで、この日本最大となる大容量蓄電池を用いた実験結果が今後の同様の取り組みに対するリーディングケースとなるはずです。