ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

再エネ業界ニュース:シャープは太陽電池事業から完全撤退するのか

先日の日経記事から広がっているシャープの太陽電池事業からの撤退報道ですが、ここ1年で欧米での太陽電池事業撤退を段階的に進めてきた中で、最後に残った国内の堺工場を手放せば完全撤退と言える状況になりそうです。

 

●昨年2月末に英国、3月末に米国での太陽電池生産から撤退


シャープが米国での太陽電池生産から撤退へ、3月末までに | Reuters

 

●昨年7月にイタリアでの太陽電池生産の合弁事業から撤退


シャープ、イタリアの太陽電池事業から撤退 | Reuters

 

●今年2月に米国の太陽光発電開発子会社をカナディアン・ソーラーに売却


シャープ、米太陽光子会社をカナディアン社に売却 304億円 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

 

このように、1年間でイギリス・アメリカ・イタリアの海外太陽電池生産事業から縮小・撤退しています。この間にも国内外でメガソーラーの建設は進めており、EPCやO&M事業は引き続き行っていく見通しです。

国内の太陽電池生産の撤退は来る時が来たかという印象ですが、シャープは公式に否定したままですので今後の動向を注視したいと思います。