ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

再エネ業界ニュース:エナリス 大分県佐伯市のバイオマス発電事業を中止

エナリスが昨年7月に大分県佐伯市で実施を発表していた、木質バイオマス発電及びその関連事業の中止を発表しました。

www.eneres.co.jp

これまで発表されていた計画では、

これらの事業展開のほか、小水力発電やソーラーシェアリングなども実施していくことで、農山漁村再生可能エネルギープロジェクト“佐伯モデル”」を構築するという内容でした。

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平成28年4月の事業開始を予定していましたが、昨年来の一連の会計処理問題による経営的・財政的環境の変化から、事業中止の判断を行ったということです。

現在、各地で自治体と企業が提携する形での自然エネルギー事業が多く立ち上がっていますが、今回のように企業側の事情で破綻するようなケースも増えつつあります。

例えば、農林水産省が推進している農山漁村再生可能エネルギーでは、地域での取り組みを進める際に事業者からの提案を受け、推進計画の策定や事業実施を行っていく仕組みになっています。

こうした取り組みをする際のパートナー選びでは、今回のエナリスのような事例を見ると、今後より一層慎重さが求められることになりそうです。