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ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

資源エネルギー政策:山口県宇部市の石炭火力発電所計画に環境大臣意見が発出

資源エネルギー政策 電力自由化・発送電分離 気候変動

わが国の温室効果ガス削減目標についての議論が進む中、山口県宇部市で計画中の石炭火力発電所新設計画に対して、環境省「計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見」を提出しました。意見書は計画に対して否定的な内容になっています。

www.env.go.jp

ここしばらく石炭火力発電所の新設報道が増えてきていますが、一方で現在検討されている長期エネルギー需給見通しや、温室効果ガス削減に関する「日本の約束草案政府原案」では石炭火力発電の2030年時点の目標値が盛り込まれています。

www.env.go.jp

既に、国内で稼働している石炭火力発電所のみでこれらの将来目標を上回っている状況にあるため、今回の発電所新設計画が政府の取り組みに適合するような枠組みになっていないというのが、今回の環境省による意見に示されています。

2009年にも、福島県いわき市小名浜で計画された石炭火力発電所に対して同様の反対意見環境省が出しており、同計画は中止となりました。

環境アセスの枠組みが一定の効果を示している事例と言えますが、来年度以降の電力小売自由化に伴って更に石炭火力発電所の新設が増える可能性があります。

石炭火力発電の新設計画が相次ぐ現状に対して、明確な政府方針を示すことも必要になってきていると言えるでしょう。