太陽光発電事業:暑さによる夏場の太陽光発電所の出力低下ほか
お盆を過ぎて関東の暑さも一段落してきましたが、まだまだ残暑が続いています。
「太陽光発電は夏場が一番発電するんですよね?」とよく聞かれますが、実は発電量がピークになるのは5月頃です。(関東の場合)
太陽光パネルは温度が上昇すると発電量が低下する性質があるため、気温が低くて日射量の多い春頃に発電量のピークが来ます。(低下率はパネルのスペックシートに記載があります)
下記のグラフは、関東のとある発電所の6月1日と7月31日の発電量を比較したものです。
どちらも快晴の日で綺麗な発電量カーブを描いていますが、正午のピークを挟んで前後の時間の発電量に違い(7月の方が低い)が出ています。正確な日射計・気温計での測定ではありませんが、最高・最低気温の高さによる影響が見受けられます。
千葉加曽利太陽光発電所でも、1日あたりの発電量は5月のピークと7月・8月のピークでは10%ほど差が出ており、ある程度の放熱対策はしているもののやはり下がってしまうと言うのが実態です。
また、特に低圧連系の発電所でPCSの熱による機能低下や停止といったトラブルが発生するのも夏場です。
その他にも、施工ミスによる太陽光パネルのフレームや架台の熱膨張による歪みが発覚するのもこの時期なので、特に1年目の発電所オーナーには気の抜けないシーズンとなります。