ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

固定価格買取制度:太陽光発電に対する見なし認定制度の運用 - モジュール変更の解禁の影響

6月中旬からFIT法の改正に伴う各経済産業局などでの説明会が行われていますが、特に最近問合せが増えているのが、モジュール変更の解禁です。

経済産業省の本省で行われた説明会の資料が、以下のページで公開されています)

 

なっとく!再生可能エネルギー 固定価格買取制度(改正FIT法に関する地方説明会)

 

説明会資料にある「②新たな未稼働案件の発生防止に向けた仕組み」の中で、平成28年8月1日以降に接続契約を締結する制度の見直し内容がまとめられています。

その中の、「設備の変更に伴い新しい認定を求め、買取価格を変更させる仕組みは新制度以降は適用しない。」という文言により、設備認定後~運転開始前までのモジュール変更に対するいわゆる「モジュール縛り」がなくなることが明らかになりました。

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(出所)資源エネルギー庁再生可能エネルギーの導入促進に係る制度改革について」

これによって、今までモジュールメーカーが持っていた価格交渉力が弱まることになり、各社の営業競争が再び激しくなる可能性があります。

連系工事期間の長期化に伴い、当初予定していたモジュールメーカーの経営状況の変化や、モデルの旧式化に対応できない、あるいは価格の高止まりといった問題が見受けられていましたが、今夏以降はその状況に大きな変化が起きそうです。