電力小売自由化:東京電力パワーグリッドが託送料金を誤請求 - 総額900万円を過大請求
電力自由化に絡むトラブルが相次いでいますが、今度は電気の送配電を担う東京電力パワーグリッドが託送料金を誤請求していたと発表しました。
対象は41社・3,145件に上ると言うことです。
託送料金とは、発電所から家庭やオフィス・工場などの需要場所まで電気を届けるに当たって、送電線を使用するための料金のことです。
東京電力パワーグリッドは、大きく4つの事例で誤請求が発生したとしています。
- 電気の使用停止について託送業務システムへの反映漏れ
- 契約容量の変更について託送業務システムへの反映漏れ
- 自由化メニュー・経過措置メニューの託送料金二重請求
- 申込み内容の入力遅延や誤入力により、託送料金を誤請求
いずれも託送業務を管理するシステムへのデータ入力の誤りが原因とみられ、東京電力パワーグリッドは
作業手順の未整備・未定着や要員不足による、当社託送業務システム※への反映処理遅れや誤り
が原因であったとしています。
誤請求については随時返金をしていくとのことですが、先日取り上げたエリアインバランスの問題を含めて制度の移行に伴うトラブルはまだまだ発生していきそうです。