読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

再エネ業界ニュース:三重県が太陽光発電設備を景観計画に位置づけ - 新たな届出対象に

太陽光発電設備に対する景観規制が各地で少しずつ進む中、新たに三重県が景観計画に基づく届出制度の対象に太陽光発電を加えました。

平成29年4月1日以降に着手する設備が対象になるということです。

www.pref.mie.lg.jp

今回の景観計画変更により、対象となる太陽光発電設備については以下のように定義されています。

 【届出対象行為】

太陽光発電施設(同一敷地、一団の土地若しくは同一水面に設置するもの又は建築物と一体となって設置されるもの。)」の新設、増築、改築若しくは移転、外観を変更することとなる修繕若しくは模様替又は色彩の変更

【届出対象規模】
「高さ 13mを超えるもの(建築物と一体となって設置されるものにあっては、建築物上端から当該太陽光発電施設の上端までの高さが 5mを超え、かつ、地盤面から当該太陽光発電施設の上端までの高さが 13mを超えるもの)又は太陽電池モジュール(太陽光パネル)の合計面積が 1,000 ㎡を超えるもの」

※ただし、「熊野川流域景観計画」の区域においては、規模に関わらず届出が必要

太陽光パネルの合計面積が1,000㎡とありますが、野立てで主流となりつつある72セルの結晶系モジュールが約2㎡/枚なので、パネル出力160kW程度の太陽光発電から今回の届出対象規模になることになります。

今回の対象拡大によって太陽光発電施設の設置に関する景観形成ガイドラインが策定され、太陽光パネルを含む設備の色彩や素材、設備の配置や緑化、維持管理について定めていますが、その中身はなかなかにこだわった内容です。

一部を下記に引用します。

 (1) 色彩、素材
太陽電池モジュール(太陽光パネル)の色彩は、周囲の景観と調和した色彩(建築物の屋根等に設置する場合は、屋根等と一体的に見える色彩)とし、低明度かつ低彩度で目立たないものとするとともに、原則として、黒、ダークグレー又はダークブラウンの中から選択すること。
太陽電池モジュールは、低反射(反射光を抑える処置がなされたもの)で、文字や絵、図等が描かれていないなど、模様が目立たないものを使用すること。
③ フレームや架台の色彩は、太陽電池モジュールと同様に、周囲の景観と調和した色彩とすること。
④ パワーコンディショナー、分電盤、フェンス等の附属設備の色彩は、周囲から太陽光発電施設が見えないような措置等を行う場合を除き、ダークブラウン等、周囲の景観と調和した色彩(建築物に設置する場合は、建築物と一体的に見える色彩)とすること。

ということで、太陽光パネルの色彩を黒、ダークグレー又はダークブラウンの中から選択すること(フレームも含む)や、PCS・分電盤・フェンスも周囲の景観と調和した色彩とすること、としています。

低反射・防眩措置の取られた太陽光パネルはありますし、黒っぽい色彩のものもありますが、この「原則」がどこまで適用されるのかは気になる所です。

こういった景観規制の先行事例として千葉県山武市の例がありますが、そちらでも色彩に対する配慮が求められています。

また、ソーラーシェアリングでも農地農村景観との調和が今後の課題です。

規制が増えていくことによってメーカー側の対応も進んで行けば、太陽光発電所のある風景というのもまた変わっていくのかも知れません。