ソーラーシェアリング:農林水産省が営農型発電に関する事例集を公表 - 匝瑳の事例も掲載
ソーラーシェアリングが広く導入されるきっかけとなった、農林水産省の通達が出されて丸4年が経った先月31日、新たに「営農型発電について」と題した資料が公開されました。
内容としては、ソーラーシェアリングを中心とした営農型発電の制度概要のほか、各地での取組事例がまとめられています。
千葉エコとしてThree little birdsと取り組んでいる匝瑳市飯塚地区の事例も掲載されており、他にも宝塚すみれ発電やいすみ自然エネルギーなど著名な事例が取り上げられています。
本資料では、営農型発電を「農業と発電を両立した取り組み」と明確に定義していますが、最終ページには「営農と発電の両立を図る上で工夫が必要なケース」として、具体的な事例は挙げられていないものの一時転用許可に際して慎重な判断を要する事例を挙げています。
特にケース1については以前から問題になっているもので、「発電事業のためのアリバイ作りとしての農業」とならないように、営農の適切な継続が図られているかを慎重に判断すべき事例です。
匝瑳も含めて各地でソーラーシェアリングに関する調査を農林水産省が行っており、その中でこういった事例が明るみに出ているのでしょう。
ソーラーシェアリングが本格的な普及フェーズに入っていく中で、改めて自然エネルギーと農業が両立される取り組みとして、その意義を問い直していく必要があります。