ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

再エネ業界ニュース:太陽光関連業者の倒産件数が前年同期比2.2倍に - 帝国データバンク調べ

帝国データバンクが公表している「太陽光関連業者の倒産動向調査」にて、2017年上半期は50件の倒産があり、前年同期の23件と比べて2.2倍の大幅増になったと報告されています。

同調査報告では、通年で100件に達する可能性も示唆されています。

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2014年から増加傾向にあった太陽光関連業者の倒産ですが、2014年の21件に対して2016年は67件と3倍以上に増えている中で、規模の大きい事業者の倒産も増えてきているとしています。

FITによってバブル的に急拡大した太陽光発電マーケットが落ち着いていく中では、こういった事業者の脱落というのは想定される範囲の出来事です。

ただ、太陽光パネルのメーカーや施工業者が多く含まれる中で、各社が部材供給あるいは施工した発電所を今後どのように維持・管理していくかは社会的な問題にもなり得ますし、事例によっては施工途中で倒産し工事が停滞する事例なども出ていると耳にしています。

事業者の淘汰が進む中で、長期安定稼働が求められる発電事業への影響をどうやって最小化していくかは、業界としての大きな課題になるでしょう。