ソーラーシェアリング:ソーラーシェアリング設備下での作物生育の研究をスタート - 三重大学梅崎教授との共同研究
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の普及が全国的に進む中で、「太陽光パネルはどの程度作物の生育に影響するのか」を学術的な見地からも検証していくために、今夏から三重大学の梅崎教授(作物学)と共同研究をスタートしました。
匝瑳市飯塚地区の自社設備や、匝瑳メガソーラーシェアリングの設備下を対象として、まずは1年間の実証研究を重ねていきます。
今年は既に7月上旬に各圃場で大豆の播種を終えており、7月14日に発芽後の生育状況調査を現地で行いました。
昨年は千葉エコの1号機で新芽が鳥獣被害に遭うといった事件もありましたが、今年は下の写真の通り順調な生育が見られています。
今回の研究ではオプトリーフによる葉の受光量調査を行い、設備のない圃場との対照によって作物が実際に受けた太陽光の量を定量的に評価して、生育状況との対比を図っていきます。
ソーラーシェアリングの許可件数が1,000件を超えてきていると言われる中で、小規模なフィールド実験は行われてきていますが、実際に複数の圃場を用いた今回のような規模の研究は初めてだと思われます。
夏場の大豆の後は、冬場に麦でも同様の研究を行い、更に来年度以降も継続して実施していく予定です。