ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

O&M 維持管理

台風15号による千葉県内の被害状況の記録(最終更新:9月14日23時)

9月8日から9日にかけて関東地方に接近・上陸した台風15号により、現在も千葉県内では大規模な停電が続いています。10日朝現在、高速道路の不通・鉄道の運転見合わせや運休・信号の停電による道路網のマヒなど、生活に大きな支障がある状況です。 9日に街中や…

「全太陽光発電所適正化に向けた見学ツアー&セミナー@福山」を開催します

4月に宮城県で開催した「不適切発電所撲滅に向けた見学ツアー@仙台」をリニューアルし、ASPEnとして「全太陽光発電所適正化に向けた見学ツアー&セミナー」として開催いたします。今回は、広島県福山市にて6月29日(土)の開催です。 低圧太陽光発電所の整…

3.11とエネルギーについて考える - Social Salonに登壇します

今年もまた、3月11日が近づいてきました。 もう8年かと思うと歳月の過ぎ去る早さを感じますが、日頃あの大震災や原発事故に思いを馳せる機会が、どんどん減っているようにも思います 後世、我が国の大きな転機となる災害として語られるであろう東日本大震災…

プレスリリース:ソーラーシェアリング向けの新O&Mサービス - 千葉エコが営農サポートを提供

お盆前にリリースした、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)向けの新サービス「農業を応援するオーダーメイドメンテナンスサービス」について、業界主要メディアに取り上げていただきました! 今回は「メンテナンス」を切り口としていますが、ソーラー…

再エネ業界ニュース:9月末に迫るFITみなし認定の手続きの申請期限 - 改正FIT法の詳細を知らない事業者が3割

改正FIT法の施行により、設備認定の手続きが事業計画認定へと大幅に変更になったり、これまで設備認定を受けていた事業者も「みなし認定」として改めて事業計画の提出が必要になったりと、今年はFITを巡る大きな動きが続いています。 しかし、そのFIT法の改…

固定価格買取制度:太陽光発電設備の定期報告システムが稼動 - 全ての太陽光発電設備の報告受付が再開

固定価格買取制度を利用した発電設備には、経済産業省に対する運転開始時並びに定期的な運転状況の報告が義務づけられていますが、昨年末から報告用のシステムが停止していました。 この定期報告システムについて、改正FIT法に対応した新システムの稼働が資…

再エネ業界ニュース:太陽光関連業者の倒産件数が前年同期比2.2倍に - 帝国データバンク調べ

帝国データバンクが公表している「太陽光関連業者の倒産動向調査」にて、2017年上半期は50件の倒産があり、前年同期の23件と比べて2.2倍の大幅増になったと報告されています。 同調査報告では、通年で100件に達する可能性も示唆されています。 www.tdb.co.jp…

講演情報:太陽光発電検査協会の技術部会にて営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の技術講演

先週は長野・名古屋・京都にて営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の講演をさせていただき、大忙しの1週間でした。 その中で、5月18日には京都にあるけいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)にて開催された、太陽光発電検査協会の技術部会…

系統運用:GW中に出力抑制(出力制御)は実施されるか? - 九州電力や四国電力管内での実施懸念

晴天の続くゴールデンウィークとなれば、多くの人々が行楽に出かけ各地が賑わうという明るいイメージですが、太陽光発電事業者にとっては『出力抑制(出力制御)』の単語が脳裏から離れないシーズンでもあります。 4月から5月にかけては日照時間が長くなり、…

再エネ業界ニュース:三重県が太陽光発電設備を景観計画に位置づけ - 新たな届出対象に

太陽光発電設備に対する景観規制が各地で少しずつ進む中、新たに三重県が景観計画に基づく届出制度の対象に太陽光発電を加えました。 平成29年4月1日以降に着手する設備が対象になるということです。 www.pref.mie.lg.jp 今回の景観計画変更により、対象とな…

太陽光発電事業:太陽光発電設備に対する使用前自己確認制度の導入 - 500kW以上の発電設備が対象に

11月30日付で、経済産業省から『「電気事業法施行規則」、「使用前自主検査及び使用前自己確認の方法の解釈」及び「発電用火力設備の技術基準の解釈」の一部改正について』とする通知が出されました。 これは、「電気保安規制のスマート化」の中の一つの取組…

太陽光発電事業:太陽光発電競争力強化研究会のレポート② - わが国の太陽光発電のコスト構造

前回に引き続き、太陽光発電競争力強化研究会のレポートから、わが国の太陽光発電の抱える課題についてまとめていきます。 前回の記事は下記からどうぞ。 cee.hatenablog.jp コスト構造の課題 固定価格買取制度(FIT)による導入促進の目的というのは、高コ…

太陽光発電事業:太陽光発電競争力強化研究会のレポート① - わが国の太陽光発電の抱える課題

わが国の太陽光発電産業は、2000年代半ばには世界トップ水準の国内導入量及びモジュール出荷量を誇っていました。 現在は、FITの影響で年間導入量こそ中国に次ぐ第2位となり、累積導入量も国別では上位に返り咲こうとしていますが、主要な国内モジュールメー…

太陽光発電事業:茨城県が「太陽光発電施設を適正に設置・管理するためのガイドライン」を策定

事業用太陽光発電設備の導入量が全国トップ水準となり、また昨年は常総市で鬼怒川氾濫と太陽光発電所の関連性が取り沙汰された茨城県が、「太陽光発電施設を適正に設置・管理するためのガイドライン」を策定し10月1日から施行すると発表しました。 太陽光発…

太陽光発電事業:JETによる太陽光発電システムのO&M認証事業がスタート

以前、一般財団法人電気安全環境研究所(JET)が「太陽光発電システムの定期点検及び不具合調査に関するガイドラインについての報告書」を取りまとめたことを本ブログでも取り上げましたが、8月1日より同ガイドラインを活用した『JET太陽光発電システム保守…

固定価格買取制度:改正FIT法省令及び改正価格告示が公布 - 新認定制度で何が変わる?

資源エネルギー庁より、 改正FIT法の施行に伴う改正FIT法省令及び改正価格告示の2つが公表されました。 改正FIT法省令及び改正価格告示が公布されました (なっとく!再生可能エネルギー) 今回の改正では太陽光発電設備を対象とした設備認定制度が大きく変…

太陽光発電事業:経済産業省が太陽光発電所への立ち入り検査を実施 - 今夏からの規制強化に先立つ

昨年8月の台風15号による、九州地方での太陽光発電所被害を受けて各種規制強化が進んでいる中で、経済産業省が太陽光発電所に対する初の立ち入り検査を実施しました。 7月13日に開かれた、第13回電力安全小委員会で概要が報告されています。 techon.nikkeibp…

再エネ業界ニュース:サニックス 3度目の希望退職の結果を公表 連結社員数は半減へ

九州を中心に太陽光発電事業を急拡大し、九電ショック以降は大規模なリストラのニュースが続くサニックスですが、5月に実施した3度目の希望退職の結果が公表されました。 pps-net.org 当ブログでも都度取り上げてきましたが、サニックスが注目されるのは東証…

太陽光発電事業:太陽光発電協会が太陽電池パネル等の飛散による被害防止のための注意喚起を公表

FIT導入後の太陽光発電設備増加により、太陽光パネルの飛散による周辺への被害事例が増えています。 特に、昨年9月の台風15号では九州で138件の太陽光発電所への被害が発生しており、民家や車を破損させるという被害も起きています。 これを受けて、今年の台…

再エネ業界ニュース:震災によって被害を受けた太陽光発電設備の取扱についての注意喚起(太陽光発電協会)

熊本の大地震で住宅を始めとする建物に大きな被害が出ていますが、ここ数年で屋根設置・地上設置の太陽光発電設備が大きく増えており、太陽光発電協会(JPEA)が「震災で破壊された太陽光パネルの取り扱い上の注意」を公表しました。 JPEA 太陽光発電協会 Ja…

太陽光発電事業:なぜ太陽光発電所は倒壊したのか? - 電力安全小委員会の検証から

1月25日に、経済産業省の電力安全小委員会下にある「新エネルギー発電設備事故対応・構造強度ワーキンググループ」で、太陽光発電設備の安全確保のための取組強化に関する議論が行われました。 ここで、昨年の台風15号による九州地方での太陽光発電設備の被…

太陽光発電事業:パネルメーカー破綻への対応 - 発電事業の長期安定稼働のために

13日に、資源エネルギー庁から平成27年9月末時点の設備認定状況が公表され、事業用太陽光発電の導入量が1,929万kW/34.6万件に達していました。おそらく、昨年末時点で2,000万kWを超えたと見込まれます。 その中で、太陽光パネルを供給するメーカー数も出荷…

固定価格買取制度:固定価格買取制度の見直し報告書(案)が発表されました(1)

今年9月から行われてきた「再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度」の見直しについての議論がまとまり、見直し報告書案として再生可能エネルギー導入促進関連制度改革小委員会が発表しました。 内容が多岐に亘るため、複数回で取り上げます。 www.meti.g…

固定価格買取制度:FITの設備認定情報の公開に関する議論

各地の自治体関係者と自然エネルギー政策に関する話をすると、「どこに発電所が建設されるのかという情報を事前に得づらいのが困る」ということを良く耳にしてきました。 特に、法令許認可を得る必要がなく、補助金等も受けておらず、住民説明会なども開かれ…

太陽光発電事業:今年は日照時間が短め?11月も記録的な日照時間の少なさ

今年は4月や9月の日照時間の短さが話題になっていますが、11月も記録的な日照時間の短さになったようです。 気象庁の統計データを見ると、千葉県下では11月の日照時間が124.1時間で9月に次ぐ短さ。過去50年間でも下位にあたり、平年比で13%減です。 www.dat…

速報:水害で浸水した太陽光発電設備に関する注意喚起 JPEA

茨城県や栃木県を中心に豪雨による水害が相次いでおり、ニュース映像でも太陽光発電所が浸水したり押し流される様子が報じられています。 この状況を受けて、太陽光発電協会(JPEA)が水害によって被害を受けた場合の対処に関する情報を公表しました。 【注…

太陽光発電事業:8月以降の日射量と発電量の低さ - 猛暑と台風と秋雨と

今年は8月の上旬を過ぎてからすっきりと晴れる天気がほとんどなくなり、千葉加曽利太陽光発電所の発電量もずっと低く推移しています。 気象庁のアメダス観測データを見てみると、8月7日に最高気温38.5℃を観測した日を最後に日照時間が10時間を越えた日は1日…

自然エネルギーと自然災害:台風15号による九州地方の被害と停電

昨晩からの台風15号の接近により、九州地方で大きな被害が出ています。 この影響で九州全域において47万世帯以上の停電が発生しており、太陽光発電所をはじめとする自然寧々ルギー発電も大きな影響を受けています。 台風15号、九州北部を縦断 激しい雨ふら…

太陽光発電事業:暑さによる夏場の太陽光発電所の出力低下ほか

お盆を過ぎて関東の暑さも一段落してきましたが、まだまだ残暑が続いています。 「太陽光発電は夏場が一番発電するんですよね?」とよく聞かれますが、実は発電量がピークになるのは5月頃です。(関東の場合) 太陽光パネルは温度が上昇すると発電量が低下…

太陽光発電事業:環境省が太陽光発電設備の適正処分に関する検討結果を公表

固定価格買取制度の導入に伴って太陽光発電設備の導入が急増していますが、一方で将来的に大量の太陽光パネルが廃棄される懸念が生じています。 1990年代に設置された初期の太陽光発電設備も廃棄され始めており、その適正処理に向けた検討結果を環境省が公表…