ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

ソーラーシェアリング:匝瑳飯塚の農繁期到来 - 発電設備の下で大豆は順調に生育中

3月末に完工した匝瑳メガソーラーシェアリングを始めとして、多くのソーラーシェアリングが立ち並ぶようになった匝瑳市飯塚地区では、夏の農繁期を迎えています。

今年は梅雨時の雨が少ないといった出来事もありましたが、先週末に様子を見に行ったところ、7月頭にかけて播種した大豆は順調に生育していました。

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昨年は鳥獣被害を受けた千葉エコ1号機を含め、ソーラーシェアリング設備下での本格的な営農2年目となる今年は、これまで同様に試行錯誤の日々です。メガソーラーシェアリングの完成でThree little birdsが耕す面積も一気に前年比10倍近くまで増え、その多くがこれまで耕作放棄地だった畑です。

管理面積の増加によって、それに応じた体制の確立や機材を揃えていくことも並行して行いながら、ソーラーシェアリングの下での農業という取り組みをしっかりと継続していくための下地作りが日々進んでいます。

下の写真の様に、スリムタイプモジュールの使用による影の分散によって、夏場の強い日差しがほどよく和らいでいるのが分かります。

 

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7月からは三重大学の梅崎教授との共同研究もスタートする中で、農繁期ということもあってか色々な話題を耳にされた見学者も増えてきており、ソーラーシェアリングに関心のある農家さんから卒業研究に取り上げたいという学生さんまで、幅広い方々に飯塚を訪れていただいています。

現在も新たなソーラーシェアリング設備の設置が進む中で、収穫の秋に向けた次の一手を模索中です。