ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

千葉エコ・エネルギーとは何者か?(1)

千葉大学発の文理融合型自然エネルギーベンチャー企業!などを標榜している千葉エコ・エネルギー株式会社ですが、果たしてこの会社は何なのか?どういった背景で設立されたのか?

まずはそこから説明していきたいと思います。

 

起業したきっかけは色々な要素が絡み合うのですが、一番影響が大きかったのは2011年3月11日、東日本大震災東京電力福島第一原子力発電所メルトダウン事故が起きたことと、その当時私が自然エネルギー政策の研究者だったことです。

 

奇しくもあの震災の起きる数時間前、

『電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法 』

という法律案が閣議決定されました。

いま、日本国内で自然エネルギー普及の原動力となっている固定価格買取制度(FIT)の根拠となっている法律です。

 

大震災と原発事故によってわが国のエネルギー政策が大きく揺らぎ、自然エネルギーを指向する動きが各地で沸き上がり、日本のエネルギー政策が大きな転換期に入ったのを感じたのがこの時です。

 

私も被災地でのボランティア活動をしたりする一方で、自然エネルギーを新たな産業や雇用に繋げるためのセミナーも東北で開催したりしていました。

そして、これから広がっていくであろう各地の自然エネルギー事業に対して自分は何が出来るだろうかと考えた時に、研究者としてあるべき社会像や街づくりの姿を伝えていくだけでは足りない、実際に事業として取り組む手伝いをしていきたいと思うようになったのです。

 

昨今話題の太陽光発電をはじめとして、自然エネルギーによる発電事業というのは多くの人にとって未知の世界です。

自然エネルギーが必要な理屈は判るけれども、やり方が分からない」という人達をサポートしていくことで、地域の活性化に繋がる自然エネルギー事業が出来るはずと考えたことが、千葉エコ・エネルギー起業への第一歩でした。