地方創生:秋田県の人口が100万人割れ 87年ぶりに90万人台に - 進む社会減
ここ数年、国内の全都道府県中で最も人口減少率が大きかった秋田県の人口が、4月1日時点でついに100万人を割り99万9636人になったと県が発表しました。
魁新報の報道によると
3月の1カ月間で死亡者数が出生者数を上回る自然減が925人、社会減が3749人だった
という結果となっており、出生数を死亡数が上回る自然減よりも、人の移動による社会減の方が大きい状況です。
私自身も秋田へ足を運ぶようになってから4年が経ちますが、秋田市の中心街であっても少しずつ寂れていく様子が肌感覚として感じられるようになり、また周囲でも秋田出身の若者が首都圏に出てきてそのまま戻ることなく居着いていく姿を目にしています。
今年、秋田で自然エネルギーJVを設立して営農型発電を軸とした自然エネルギー拡大と農業振興を目指した取り組みを進めようとしていますが、地元人材の不足には頭を悩ませているところです。
「仕事」だけがあっても人を留めることが出来ず、そこには人間関係を中心とした「コミュニティ」の存在も必要となります。人口の流出によってその「コミュニティ」が崩壊していく中で、どのような繋がりを作ることで人を留めることが出来るのか、あるいは新たに外からの人を呼び込むことが出来るのか、考えるべきことは尽きません。
秋田県は、日本の社会問題で10年先を行くと言われていますが、この人口減少問題に対しての解決策を見出すことができるかどうかが、同じ問題を抱えうる全国の地域の先例となっていくように思います。