再エネ業界ニュース:中国電力が太陽光発電の指定ルールに移行 - 出力制御の無制限無補償がスタート
中国電力が7月11日付でリリースを発表し、太陽光発電設備の接続済・接続申込済量が660万kWに達し30日等出力制御枠を超えたことで、今後(7月12日以降)接続申込を行う太陽光発電設備については出力制御(出力抑制)が無制限・無補償となります。
2014年9月の九電ショックを契機として、出力制御は下記の3パターンが生まれました。
- 旧ルール:30日間の出力制御の年間無補償枠
- 新ルール:360時間の出力制御の年間無補償枠
- 指定ルール:無制限の出力制御の年間無補償枠
中国電力は2014年12月22日付で「指定電気事業者」となっており、接続済・接続契約申込済案件の合計が一定の容量を超えた段階で指定ルールに移行することとなっていましたが、今回ついにそのトリガーとなる容量に到達したことになります。
現在、指定電気事業者となっていないのは東京電力・中部電力・関西電力のみで、この各社については当面指定ルールになる可能性はないと考えられるため、将来的な出力制御増加のリスクを考慮すると事業開発が進む地域が変わってくることになるかも知れません。