お知らせ:クラウドファンディング始めました - ソーラーシェアリングの実証研究に向けて
ソーラーシェアリングの更なる普及拡大を目指すにあたり、千葉エコとして初となるクラウドファンディングへのチャレンジが"マイナビ農業クラマル"でスタートしました!
ここで集まった資金は、ソーラーシェアリング設備下での高品質・高収量作物に関する大学との共同研究に活用します。
千葉エコとして、これまでソーラーシェアリング設備下での作物生育に関する研究を三重大学・千葉大学と実施してきており、今年に入って千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機が竣工したことを受けて更に作物の対象範囲を拡大していっています。
ただ、作物の研究は単年度で完結するものではなく、ソーラーシェアリングによる日射量の変化以外の気象条件も作物生育に影響するため、経年での変化を追っていく必要があります。
そういった中長期での研究を進めていく費用を集める手段として、今回クラウドファンディングにチャレンジすることとなりました。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
固定価格買取制度:事業用太陽光発電の全てを入札対象に - 経済産業省が専門委員会に提示
- 7円/kWhのコスト目標に対するFIT価格は8円50銭/kWhとなる
- そのため2022~2024年度には8円50銭/kWhのFIT価格を目指す
- 事業用太陽光発電のコスト削減を促すために全てを入札対象とする
などがあります。
価格目標自体には妥当性を感じる部分もありますが、来年度から事業用太陽光発電の全てを入札対象にするというのは拙速すぎる印象です。
これまでのFIT制度の逐次改正による混乱や、現在の2,000kW以上を対象にした入札の問題点についての反省は見られず、「国民負担の抑制」だけを旗印に突っ走ろうとしているように見えます。
少なくとも、事業用太陽光発電を全て入札対象とするのであれば、再エネの優先接続などを前提とすべきですがその視点も抜け落ちており、再エネに対して「コスト」しか見ていない経済産業省の姿勢を露見する形となってしまっています。
講演・メディア:ITmedia スマートジャパンでソーラーシェアリングの連載開始 - 第1回はその意義から
昨日9月10日より、ITmedia スマートジャパンで私が執筆するソーラーシェアリングの連載記事がスタートしました!第1回となる今回は、そもそもソーラーシェアリングとはどのような期待がされている取り組みなのか?を取り上げました。
公開日である昨日は、早々に記事ランキングトップに躍り出るなど、ソーラーシェアリングへの衰えることのない関心の高さを感じました。
これから概ね隔週ペースの更新で、テーマを区切ってソーラーシェアリングに関する様々な内容を取り上げていく予定ですので、お楽しみに!
再エネ業界ニュース:茨城県のほぼ全域で再エネの新規接続が不能に - 東京電力が募集プロセス開始
東京電力パワーグリッドより、茨城県のほぼ全域と栃木県・群馬県の一部を対象とした募集プロセスの開始申込みについてのニュースリリースが出されました。
これにより、対象地域では再生可能エネルギー発電設備の新規接続が当面の間停止することになります。
「電源接続案件募集プロセス」は、特別高圧の送電系統の増強工事が必要となり一定以上の工事負担金が見込まれる場合に、電力広域的運営推進機関(OCCTO)へ電気供給事業者が募集プロセスの開始申込みができます。
北東北の募集プロセスが特に有名ですが、これが開始されると高圧以上の接続検討などが全て止まることになり、プロセス完了まで新規の接続申込みが原則できなくなります。
今回どの程度の期間を要するかは不明ですが、対象地域の広さから数年~10年単位になることが予想されます。
講演・メディア:日刊工業新聞に記事掲載 - リモコン重機の反響再び
講演・メディア:環境ビジネスオンラインで連載スタート - ソーラーシェアリングの記事連載
8月20日に公開された「週刊 環境ビジネスオンライン」から、私のソーラーシェアリング連載記事がスタートしました!
記事公開に伴い、今だけ環境ビジネスオンラインのPC版トップページが千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機になっています。
トップページに「ソーラーシェアリングで、農村は一大再エネ供給地に生まれ変わる」と載せていただきましたが、ソーラーシェアリングに寄せられている期待と、これからの新しい展開を考えたときに、間違いなく日本そして世界の農村にとって大きな転換点になると確信しています。
第1回となる今回は「ソーラーシェアリングと地域経済」と題して、ソーラーシェアリングによる農業者の所得向上などが地域経済に与えるインパクトなどを取り上げました。
全4回での掲載となりますので、是非ご覧ください。
お知らせ:Instagram始めました - 季節のソーラーシェアリングの写真など
ソーラーシェアリングに携わると、田んぼや畑の様子などを写真に撮る機会も増えてくるので、時代の流れに乗ってInstagramを始めました!
ほとんどソーラーシェアリング絡みのポストばかりですが、実は写真が趣味という自分の特徴を活かした形で使っていく予定ですので、フォローしていただくとこっそり喜びます。
プレスリリース:ソーラーシェアリング向けの新O&Mサービス - 千葉エコが営農サポートを提供
お盆前にリリースした、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)向けの新サービス「農業を応援するオーダーメイドメンテナンスサービス」について、業界主要メディアに取り上げていただきました!
今回は「メンテナンス」を切り口としていますが、ソーラーシェアリングに興味を持っている事業者・営農希望者・投資家のマッチング、資金調達、事業支援、O&Mなど、初期段階からソーラーシェアリング事業の実施までの全てを含むサービスです。
ソーラーシェアリングのO&Mは、従来の太陽光発電所に対する技術的な保守管理というだけではなく、農業面を重視した管理や農業自体へのフォローアップも必要になります。今回リリースしたサービスは、発電事業と農業を包括した日本初のサービスとして展開していきますので、ご期待ください!
プレスリリース本文はこちら
再エネ業界ニュース:2030年に向けた太陽光パネル市場動向 - 世界的には5兆円台で推移か
国内的には落ち着きが見え、世界的には盛り上がりながらも中国などの導入大国の需給に左右される太陽光パネル市場ですが、富士経済の公表した調査結果で2030年頃までの動向が示されました。
世界市場は5~6兆円台で推移、国内市場は4,000~5,000億円台で推移すると予測していますが、いずれもパネルだけの数値なので太陽光発電所としてみるとこの3~4倍程度になるでしょうか。
国内市場は出力ベースでも減少していきますが、世界市場は出力ベースで増加傾向となるため、技術革新や普及拡大による太陽光パネルの価格下落も影響していることで、金額ベースでも下落傾向が見られます。
一つのレポートではありますが、今後10年に亘って世界的にも国内的にも更なる太陽光発電の導入が進むことは間違いないでしょう。
ソーラーシェアリング:全国ソーラーシェアリングサミット2018は大盛会となりました! - 全国から170名が参加
去る7月14日、小田原市で開催された全国ソーラーシェアリングサミット2018は、全国から170名余りの方々に参加をいただき大変な盛会となりました。
私はトップバッターの基調講演者として『ソーラーシェアリングが拓く次世代農業と地域再生モデル』と題し、ソーラーシェアリングの政策的な位置づけが明確化されてきたこと、自然エネルギーの普及拡大に向けたフロンティアとしての可能性があることや、地域再生に資する理由などについてお話しさせていただきました。
サミットの様子は、神奈川新聞で下記のように報じられました。
先日のソーラーシェアリング推進連盟設立記念シンポジウムもそうでしたが、自然エネルギーをテーマとしたシンポジウムなどで、これだけの人数を集めることが出来るのはソーラーシェアリングの持つ可能性故だと再認識した次第です。
FITによって投資対象として自然エネルギーに魅力を持たせた結果、本来地域にある資源を利用したエネルギー事業という視点が欠落し、太陽光発電ではメガソーラーを中心に各地で反対運動など地元との軋轢を生んでいます。
また、一次産業との親和性が高いはずのバイオマスでも、輸入木材やPKSなどを燃料とするプロジェクトが爆発的に増えたことで、「何のために現在世代が経済的負担をしてまで自然エネルギーを普及させるのか」という疑問も生まれてきています。
それに対して、農業というアプローチから地域の基盤となる産業の再生を図り、所得の直接的な増加によって地域の活性化に繋がるソーラーシェアリングは、エネルギーと食料という我が国の抱える2つの大きな資源問題解決を考えることに繋がる大きな可能性を持っていると言えます。
既に、千葉エコのアグリ・エナジープロジェクトを始めとして、ソーラーシェアリングによる脱FITを見据えた取り組みが始まっており、そこで生み出されるエネルギーそのものに価値があるという点は、今回のサミットのトークセッションなどでも話題となりました。
全体で6時間に及ぶ長時間のサミットとなりましたが、政府・地方自治体・企業・研究者・市民団体など様々な立場からの発言があり、一様にソーラーシェアリングへの期待が語られると共に、それによってどんな地域作りが可能となるのか、これからの自然エネルギー社会に向けてどんなアクションが必要なのかといった視点は共通しており、ソーラーシェアリングの更なる発展を予感させる1日となりました。