固定価格買取制度:九州電力が再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答保留を発表
先週末から騒がれてきた九州電力の固定価格買取制度に関する接続申込みの中断といったニュースに対して、本日正式な発表がありました。
九州電力 九州本土の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答保留について
リリースによると、今後数ヵ月間は「既に再エネの申込みをされている事業者さま、及び今後新規申込みをされる事業者さまにつきまして、申込みに対する当社の回答をしばらく保留させていただきます。」となっています。(10kW未満の家庭用などは対象外)
この理由として、九州電力は固定価格買取制度による太陽光・風力発電の設備認定の26%が管内に集中していることを挙げており、これが夏場のピーク需要を上回るものだとしています。既に稼働している設備の合計量も、東京電力管内に次ぐ全国2番目になっているということです。
特に、10kW以上の太陽光発電の買取価格が36円/kWhであった2014年3月の接続契約申込数が7万件と、その前の1年分に相当するものであったとしています。
そのため、接続申込に対する回答を数ヵ月間保留として、今後の対策を検討するということのようです。
今回の保留措置は
- 9月25日から適用
- 対象エリアは九州本土全域
- 対象となる発電設備は買取制度の対象となる全てのエネルギー
- 電圧は低圧から特別高圧まで全て(10kW未満の家庭用などは当面除く)
そして、保留となる申込区分として
- 新規申込み(事前相談、接続検討、接続契約)
- 既申込み(事前相談、接続検討、接続契約※)
※工事負担金請求書を送付済みの低圧と系統連系承諾通知書を送付済みの高圧・特別高圧は対象外
上記のようになっています。
今後、九州電力による説明会などが予定されていますので、段階的に新たな情報が出てくるかと思います。
九州電力 九州本土の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答保留に関する説明会のお知らせ
既に申込みをしている案件でも、工事負担金請求書や系統連系承諾通知書が来ていないと保留対象ということで、今回の影響はかなり広がると予想されます。
また続報が出次第、情報を整理していきます。