ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

ソーラーシェアリング:匝瑳で大豆の収穫が始まりました - 2年目のソーラーシェアリング

晩秋の麦蒔きを伝える中で都度都度予告してきた、匝瑳市飯塚地区のソーラーシェアリング設備での大豆収穫が本格的に始まりました。

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運転開始1年目の設備下での大豆収穫

今年は10月の台風の影響もあって、太平洋側からの塩害による大豆の早枯れに見舞われ、収穫期をいつにするか図っていました。そしてついに12/5から収穫作業を決行することになり、Three little birdsが新たに導入したコンバインでの刈り取りがスタートです。

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新たに導入したコンバイン

上の写真はクボタのDC-1 デコイチで、大豆・そばの収穫専用のコンバインです。

今年の収穫にはこいつが大活躍!する予定で、先週末に試運転をした上で作業日当日にも様々なメンテナンスを施しました。

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メガソーラーシェアリングの外周で試し刈り

実際に刈り取りを始めて見ると、台風時の強風で大豆が倒れてしまっていたり、まだ枯れきっていないところがあったりと、作業に苦戦する部分もありました。

今年は飯塚地区のソーラーシェアリング設備全体で2種類の大豆を播きましたが、その内の「ヒューガ」を先行して刈り取っていきます。

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トラクタの半分程度のスピードで、ゆっくりと進む収穫

収穫後の畑にも麦を播きますが、作業を一気に終わらせるために刈り取りの際にどんどん麦も播いていき、刈り終わった場所からトラクタで耕転していきます。

その作業風景は、ちょっと不思議な感じでした。

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大豆を刈り終わった場所から、麦を播いてトラクタでどんどん耕転

大豆の取れ高は、この日刈り取り作業を行った圃場が全て耕作放棄地から再生して1年目の圃場で、更に無農薬・化学肥料不使用での栽培ということを勘案すると、十分な出来ではないかとのことでした。

当日は農林水産省や関東農政局からの視察もあり、朝から日没までとても賑やかな収穫作業となりました。

今年はソーラーシェアリング設備の整備が一気に進んだこともあり、収穫面積は飯塚地区全体で4ha近くに及びます。まだ枯れきっていない大豆も見られることから、今月いっぱいは収穫作業が続くことになりそうです。

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夕暮れに、コンバインとトラクタの共演