FIT10円時代のソーラーシェアリングを考える - スマートジャパンの新年初記事が公開
年末に書き上げた、2019年のソーラーシェアリング業界の年始を飾る記事を、スマートジャパンの連載記事として寄稿しました。
テーマは、昨年1年間に本当に多くの人に聞かれた、「FITが下がっていったらソーラーシェアリングはどうなるの?」という疑問に応える内容です。
FITか自家消費か
農業政策の一環として推進され、昨年は環境省によるハード補助も新設されたソーラーシェアリングですが、依然としてFITを前提とした全量売電による事業が大半を占めています。
これは、FITの利用が「農業者の所得向上に資する」という視点から最も取り組みやすいということもありますし、まだまだファイナンスもハードルが下がったとはいえ容易とも言えない現状では、FITを活用していくことがソーラーシェアリングの普及に資する道だと思います。
自家消費については、千葉エコでもいくつかモデル事業に取り組んでいますが、農業のエネルギー転換とセットで進める必要があるため、まだすぐに経済性を備えた取り組みにはなっていかないと感じています。
FITに縛られない長期的な視点をもつ
電気に限らずエネルギー事業は全て長期的な視点で展開される事業ですが、FITの「病」として「20年間で終わるもの」という固定観念が太陽光発電業界を中心に蔓延しています。
ソーラーシェアリングは、農業という1,000年単位で営まれてきた超長期の事業と共存する発電事業ですから、それに取り組むことがFITの「病」から抜け出すチャンスなのかも知れません。
年始に新たな取り組みを考える際に、インプットの一つとして今回の記事を是非ご一読ください。