講演・メディア:環境ビジネスのソーラーシェアリング連載記事更新 - 最終回掲載
環境ビジネスオンラインで続いてきたソーラーシェアリングの連載記事、最終回となる第4回の記事が公開されました!
今回はこれまでの総まとめともなる、「ソーラーシェアリングの実践に向けて」と題した設計・作物選定・ファイナンスまでを網羅して扱った記事です。
兎にも角にも忘れられがちな「ソーラーシェアリングは農業である」という視点を原則として、ソーラーシェアリングを実践する際のキーポイントをまとめていますので、是非ご覧ください。
講演・メディア:11/26 徳島で初のソーラーシェアリングセミナー開催! - スペシャルゲストは...
匝瑳の収穫祭に続き、今度は11月26日(月)に徳島でのソーラーシェアリングセミナーに登壇します。
農林水産省食料産業局から再生可能エネルギー室の鎌田室長、城南信用金庫の吉原顧問、更には徳島県庁からも担当官の方に登壇いただくなど、四国初となる豪華講師陣でのソーラーシェアリングセミナー(入場無料)です。
開催概要
【開催日時】
2018年11月26日(月)13:00~17:00
【会場】
徳島市北佐古一番町5番12 JA会館徳島1階「すだちホール」
【講演内容】
<第一部>「営農型太陽光発電の運用について」
農林水産省食料産業局 再生可能エネルギー室長 鎌田知也
<第二部>「営農型発電設備の設置に係る農地転用の取扱いについて」
徳島県農林水産部 農林水産政策課 農地利用調整担当課長補佐 三宅昭夫
<第三部>「ソーラーシェアリングが拓く次世代農業モデルと地域の未来」
千葉エコ・エネルギー(株)代表取締役 馬上丈司
<第四部>「自然エネルギーの活用による地域からの日本経済再生」
城南信用金庫 顧問 吉原毅
※講演後には吉原さんと馬上のトークセッションが!
【主催・問い合わせ】
一般社団法人 新エネルギーO&M協議会
info@pvom.jp
【共催】
一般社団法人 ソーラーシェアリング推進連盟
新エネルギー革命会
未来環境エネルギー計画株式会社
【後援】
一般社団法人 日本PVプランナー協会
参加申込みは、以下のフォームから受け付けております。
皆様のご参加をお待ちしています!
イベント:匝瑳ソーラーシェアリング収穫祭を開催します! - 日本最大のソーラーシェアリングイベント
昨年に引き続き、今年も匝瑳市飯塚地区にて日本最大のソーラーシェアリングイベント「ソラシェア収穫祭 Vol.2」を開催します!
今年は千葉エコ・エネルギー&つなぐファームとしても出展しますので、会場内「ソーラーシェアリングサロン」にお越しください。
告知チラシ
開催概要
【日時】
2018年11月18日(日)10時30分~15時00分
※入場無料、参加登録不要
【場所】
匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所
千葉県匝瑳市飯塚3258
※農地のためカーナビでは正確な位置が表示されません。
Googleマップでの検索が便利です。
【主催】
ソーラーシェアリング収穫祭実行委員会
【内容】
・ソーラーシェアリングに関するトークイベント
・和太鼓などのライブステージ※ステージの電気は100%ソーラー発電で賄われています。
・飲食、地元農産物、クラフト製品の販売
・収穫体験
・ソーラーシェアリング交流サロン など
【千葉エコ・エネルギー出展内容】
・交流サロンコーナーにて、ソーラーシェアリングに関する情報交換の場を設けております。
・農業に興味のある方、自然エネルギーに興味のある方、すでに実践している皆様、どうぞお気軽にお立ち寄りください!
【つなぐファーム出展内容】
・交流サロンコーナーにて、この4月から新しくソーラーシェアリング設備の下で農作業を実践している農業法人「つなぐファーム」のメンバーが、体験談や苦労話をお話しします。
・「設備の下で本当に農作業ができるの?」「ちゃんと収穫できてるの?」等々、興味のある方、ぜひお立ち寄りください。
・今年獲れた秋の味覚「サツマイモ」を使用したパウンドケーキとプリンを販売予定です。
・ご家族やご友人をお誘いの上、ぜひブースにお立ち寄りください。
講演・メディア:ITmedia スマートジャパンの連載第4回 - ソーラーシェアリングを巡る政策動向
ITmediaスマートジャパンのソーラーシェアリング連載記事、第4回が公開されました。今回は、ここ数年で激動を見せるソーラーシェアリングを巡る政策動向についてまとめてみました。
目印は、ソーラーシェアリング業界を変えたあの1枚の写真です。
2017年4月の匝瑳メガソーラーシェアリング落成式が分水嶺となって、それまでは農水省の施策の中でも隅っこ扱いだったソーラーシェアリングが表舞台に登場し、そこから未来投資戦略や環境基本計画など様々な政府計画に「営農型太陽光発電」の名前が登場し始めました。
こういった背景を整理できるのも私しかいないだろうということで、記事としてまとめましたので是非ご一読ください。
講演・メディア:講演ラッシュの1週間を終えて - 全国で高まるソーラーシェアリング熱とFIT制度改正の波紋
10/21からの1週間、怒濤の講演ラッシュをこなしてきました。
という4連続セミナーで、合計300人以上の方にソーラーシェアリングやSDGs、そして昨今のFIT制度改正を巡る動きなどのお話をさせていただいた1週間です。
ソーラーシェアリングへの注目は更に高まる
今年に入ってソーラーシェアリングへの注目が日々高まるのを感じており、各地の施工会社や市民団体、業界団体主催の個別勉強会にお声がけいただくほか、10/25には神奈川県庁主催のスマートエネルギーセミナーで講演の機会をいただきました。
このセミナーは、昨年に引き続き神奈川県庁がソーラーシェアリング普及のために開催しているものですが、今回は私の方から農林水産省再生可能エネルギー室の鎌田室長にもお声がけして登壇いただき、トークセッションを展開しました。
その企画の効果があってか定員80名の会場は満席となり、質疑応答も当初の予定を大幅に超過しての進行となるなど、関東ではソーラーシェアリングの導入が遅れつつある神奈川県でもこれほどの関心があるのかと驚いた次第です。
FIT制度改正の波紋
一方で、この時期になると毎年のように騒がれるFITの制度改正ですが、今年はまた大きな爆弾がいくつも経産省から投下されています。
- 太陽光発電の入札制度を50kW以上に拡大
- FIT40円~32円の滞留案件の一掃
この二つが特に大型の爆弾となっていますが、目先の「国民負担の抑制」という一点張りで制度の変更を進めようとしており、長期的な国内における再生可能エネルギー普及のロードマップや、産業育成といった視点はかなぐり捨ててしまっています。
既に調達価格等算定委員会は2回開催(8月の入札関係は除く)され、滞留案件対策はパブリックコメントにかかっていますが、既に描かれたシナリオ通りの進行を見せているという感触です。
今後、低圧案件への立ち入り調査を含めた太陽光発電の実態把握が進む中で、経産省が調達価格等算定委員会に提示してきたデータとの齟齬が明らかになってくるでしょう。
- 設備の価格低下→技術基準に適合しない架台や施工の蔓延
- 設備利用率の上昇→他国がDCでパフォーマンスを評価する中、日本だけはACで評価
- 工事負担金は0.5万円/kW→工事負担金の高騰で断念した案件の多さ
など、実態が見えてきたときに経産省がどのように反応するのかは、一つ注目すべき点だと考えています。
「再エネの主力電源化」や「国民負担の抑制」が言われる中、常につきまとうシングルイシューで政策を考えてしまう構造から個々の担当セクションの行動すら矛盾をはらむという風景の下で、今年も制度改正の冬を迎えます。
講演・メディア:環境ビジネスオンライン 第3回連載記事が公開 - ソーラーシェアリングのコスト構造
8月からスタートした環境ビジネスオンラインでのソーラーシェアリング連載記事ですが、今月は第3回となる「ソーラーシェアリングの形式によるコストの違いと留意点」が公開されました!
意外と誰も知らない、地上設置型の太陽光発電とソーラーシェアリングのコスト比較などをまとめてみました。
農業の発展に資する太陽光発電事業がソーラーシェアリングですが、発電事業としての視点から切り出して捉えてみると、今後の地上設置型を取り巻く環境を考慮した際には、設置コストからランニングコストまで含むキャッシュフローを弾くとソーラーシェアリングの方が優位になるケースも出てきます。
太陽光発電全体の普及という観点からも、ソーラーシェアリングのポテンシャルが高いという点をまとめた記事になりますので、是非ご覧ください。
再エネ業界ニュース:九州電力が太陽光発電の出力制御を実施 - 優先給電ルールとは?
この週末、10月13日~14日にかけての九州電力による国内初の太陽光発電所に対する出力制御の実施が、各所で話題になっています。
その実施規模は以下の通りです。
- 10月13日:430,000kW
- 10月14日:620,000kW
出力制御は予想外なのか?
再生可能エネルギー発電所の出力制御(当初は出力抑制と呼称)そのものは、FIT開始当初から制度設計の中に盛り込まれていました。いわゆる旧ルール、年間30日以内の出力制御実施条項です。
この出力制御ですが、「域内の電力の需給バランスを保つため」というのが実施理由ですが、需給バランスが取れなくなりそうだからすぐに太陽光発電所の停止を求められるというわけではありません。主要メディアでは報じられないその内容を、少し解説していきます。
優先給電ルールとは?
出力制御に際しては「優先給電ルール」というものがあり、電力供給が需要を上回りそうになると下記の手順で対応が始まります。
- 貯水池式水力の出力制御
- 揚水運転による再エネの余剰電力の吸収
- 火力発電所の出力制御(混焼バイオマス含む)
- 長周期広域周波数調整(連系線を活用した広域的な系統運用)
- バイオマス(専焼、地域資源型)の出力制御
- 太陽光・風力の出力制御
- 長期固定電源の出力制御(原子力、揚水を除く水力、地熱)
このように、揚水発電所を使った余剰電力の吸収、火力発電所の出力制御、地域間の連系線を用いた域外への送電、バイオマス発電所の出力制御が行われて、始めて太陽光発電と風力発電に対する出力制御が行われます。
その中で「揚水運転による再エネの余剰電力の吸収」は日常的に行われており、火力発電所の出力制御も同様です。この辺りは、時々ニュースになっていましたね。
このルール上、太陽光発電・風力発電よりも優先されるのは原子力発電・水力発電・地熱発電です。九州電力管内では4基の原子力発電所が再稼働しており、この調整順位が最後となる電源が増えたことで、太陽光発電の出力制御が行われることになったのは一面の事実でしょう。
この辺りの数字的な積み上げは、下記の記事に詳しい解説があるので参考までに。
今後の出力制御の動向は?
今回の出力制御は、
- 冷涼な気候で空調などのエネルギー需要が少なく
- 更に週末ということで産業部門などのエネルギー需要も減り
- 一方で10月の晴天により太陽光発電の出力は大きくなる
という状況が重なったこと、そして太陽光発電の導入量全体が増加したことにより生じたと考えられます。
今後、季節が変わって日射量が低下し、また気温の低下による暖房需要が増加してくれば今回のような出力制御を要する事態はしばらくなくなると予想されます。おそらく、次に出力制御の実施が取り沙汰されるのは春頃になるのではないでしょうか。
出力制御の実施そのものは、太陽光発電設備が九州電力管内で電力供給の一定の割合を占めるまでに拡大した結果とも言えますし、また今回の実施内容が適切であったかどうかの評価が今後行われていくので、その内容は注視していきたいと思います。
講演・メディア:10/22のPVビジネスセミナーに登壇します - SDGsとソーラーシェアリング
講演・メディア:ITmedia スマートジャパンの連載第2回 - ソーラーシェアリング導入の実態に迫る
今月から始まったITmedia スマートジャパンでのソーラーシェアリング連載記事、第2回が公開されています。気がつけば公開から5日目ですが、現在も人気記事トップ10の第1位を維持していて、本当にソーラーシェアリングへの関心の高まりを感じます!
今回の記事は、「ソーラーシェアリングはどこまで広がったか、導入件数とその実態」と題して、農水省が公表している統計情報などからソーラーシェアリングが現在どのような広まりを見せているのかについて書かせていただきました。
内容的には農水省のデータを読み解いていく形ですが、こういった情報もまだまだ業界的には浸透していないのが現状なので、この連載「ソーラーシェアリング入門」では引き続き分かりやすく基礎的なテーマを取り上げていきます。