ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

自然エネルギー政策:再エネ比率の引き上げは行わず - エネルギー基本計画の見直し議論で

わが国のエネルギー政策の根幹をなす「エネルギー基本計画」の見直し議論がまとまりつつありますが、2030年の電源構成における再エネ比率は22~24%とする従来目標を引き上げることはない方向で決着しそうです。 tech.nikkeibp.co.jp 太陽光発電の急速な導入…

再エネ業界ニュース:自然エネルギーの大量導入と火力・原子力の削減は両立する - 自然エネルギー財団

最近より一層賑わいを見せる国内送配電網問題の議論の中で、自然エネルギーの導入を進めるには火力発電や原子力発電と言ったベースロード電源が必要であると引き続き言われています。 そんな中、自然エネルギー財団から「自然エネルギーの大量導入と火力・原…

講演・メディア:環境省の広報誌『エコジン』にインタビュー掲載 - 特集記事でソーラーシェアリング

環境省が発行する広報誌『エコジン』の最新号に、「特集 5つのエコ・アイデア」の1つとしてソーラーシェアリングを取り上げていただき、私がインタビューに答えました。 下記のページで全文を読むことが出来ます。(省資源化のために媒体がWeb版のみだそうで…

系統連系問題:「日本版コネクト&マネージ」の拡大が進む? - 系統制約問題が改善へ

昨秋の「東北電力送電網空容量問題」に端を発した「実は送電線はもっと活用できるのでは?」という声の高まりを受けて、日本版コネクト&マネージの検討が少しずつ進んできました。 「想定潮流の合理化」、「N-1電制」、「ノンファーム型接続」という3つの手…

固定価格買取制度:FIT18円時代の太陽光発電事業 - ソーラーシェアリングはより優位に立つ?

2月7日の調達価格等算定委員会で、2018年度のFIT調達価格の委員長案が明らかになり、周辺でも数多くの反応を得ています。 非住宅用太陽光発電は18円に、また業界に激震が走った小型風力発電の区分廃止(大型風力との統合)も確定的となったようです。 techon…

再エネ業界ニュース:太陽光発電の設備認定失効26万件を考える - 改正FIT後のマーケット

1月19日に開催された調達価格等算定委員会では、事務局による様々な公表データが業界を賑わせましたが、その中で注目されるデータの一つが改正FIT法への移行に伴う非住宅用太陽光発電の旧設備認定の失効件数です。 昨年4月に経済産業省が公表した予想値では…

講演・メディア:エコトラスト合同会社設立セミナーを開催 - 清水建設株式会社と共催

ソーラーシェアリングへの取り組みを進めていく中、ソーラーシェアリング×農泊を軸とした地域の活性化を行うために、新たなジョイントベンチャー「エコトラスト合同会社」を設立することになり、1月31日に京橋で設立記念セミナーを開催します。 このセミナー…

固定価格買取制度:小型風力発電のFIT廃止へ - FITからの自立化の目処が立たず

1/19に開催された調達価格等算定委員会で、小型風力発電のFITにおける扱いが議論されました。その結果を受けて、小型風力のFIT価格廃止が各所で報じられています。 www.itmedia.co.jp 低すぎる設備利用率 設備費や維持管理費などが報告される中で、コストが…

固定価格買取制度:第1回の太陽光発電入札制度から見えた問題点

2017年度は、わが国初となるFIT制度下の「太陽光発電の入札」が行われたことは記憶に新しいですが、 その結果は特別高圧案件の大幅な縮小という衝撃的なものでした。 今回の入札結果を受けて、ISEPが新たに提言を発表しています。 www.isep.or.jp 今回の入札…

2018年 新年のご挨拶

みなさま、新年明けましておめでとうございます。 今年は年明けから千葉では快晴の日々が続き、すがすがしいお正月を過ごすことが出来ました。 2017年を振り返って 昨年を思い返すと、まさにソーラーシェアリング一色と言える1年でした。年始の匝瑳2号機の運…

再エネ業界ニュース:再エネ発電設備の系統連系問題の改善を申し入れ - 資源エネルギー庁や電事連へ

10月に京都大学の安田教授が『送電線に「空容量」は本当にないのか?』というコラムを発表し、実際に東北電力管内での基幹送電網の空容量を計算した結果を公表したことが大きな話題となりました。 現在、北東北(青森・秋田・岩手・宮城)では再生可能エネル…

講演・メディア:日本農業新聞に匝瑳メガソーラーシェアリングが掲載 - 大豆収穫が終わりました

年の瀬が迫る中、今年最後(?)のメディア掲載になりそうな匝瑳メガソーラーシェアリングの日本農業新聞掲載です。 農業関連メディアでの報道がどんどん増えてきており、農家さんへの認知度向上に期待しています。 www.agrinews.co.jp 12月上旬から始まって…

固定価格買取制度:第13回系統ワーキンググループが開催 - 北東北の系統対策工事工程などが報告

12月12日に新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループ(第13回)が開催され、その中で東北北部エリアにおける系統対策工事の検討状況が報告されました。 この対策工事の影響で、現在は青森・秋田・岩手の各県全域と宮城県の一部で、高圧連系以上の再生可…

講演・メディア:朝日新聞夕刊本紙に弊社ソーラーシェアリング事業が掲載 - 顔の見える電力

昨日12/12付の朝日新聞夕刊本紙に、弊社の匝瑳市飯塚地区におけるソーラーシェアリング事業の取材記事が掲載されました!久々の全国版での記事掲載です。 11月にリリースした、みんな電力への売電切り替えを切っ掛けとした新たな取り組みについての記事です…

ソーラーシェアリング:匝瑳で大豆の収穫が始まりました - 2年目のソーラーシェアリング

晩秋の麦蒔きを伝える中で都度都度予告してきた、匝瑳市飯塚地区のソーラーシェアリング設備での大豆収穫が本格的に始まりました。 運転開始1年目の設備下での大豆収穫 今年は10月の台風の影響もあって、太平洋側からの塩害による大豆の早枯れに見舞われ、収…

固定価格買取制度:平成30年度に向けた調達価格等算定委員会の議論が続く - 非住宅用太陽光発電のコスト目標は2020年14円/kWh

平成29年度のFIT調達価格確保に向けた動きが活発化し、先日は経済産業省/資源エネルギー庁から事業計画認定の申請〆切りが示される中、各電力会社も12月~1月中の接続契約締結に関する〆切りを公表し始めました。 そんな動きと平行して、調達価格等算定委員…

ソーラーシェアリング:収穫期を迎えた大豆畑 - ソーラーシェアリング2年目の冬

先週の日曜日には無事に匝瑳市飯塚地区の「第1回ソラシェア収穫祭」も終わり、徐々に冬の足音が聞こえ始めました。 徐々に日が暮れる時間も早くなって、夕焼けに染まる大豆畑ではすっかり枯れた大豆の房が収穫を待っています。 晩秋の夕焼けに染まる大豆畑 …

講演・メディア:第1回次世代農業セミナーに登壇します! - AGRI JOURNAL主催の農業セミナー

来る11/24(金)に、小田原市で開催される第1回次世代農業セミナー(主催:AGRI JOURNAL)へ講師として登壇します。 今回もまた、ソーラーシェアリングについてお話しさせていただく予定ですが、いよいよ始まった千葉エコとしてのソーラーシェアリングを契機…

ソーラーシェアリング:冬に向けた麦播きを行いました - 大豆はまもなく収穫へ

11月に入って秋も深まり、冬の足音を感じるような冷え込みも始まりました。 匝瑳市飯塚地区のソーラーシェアリングでは、大豆がまもなく収穫の時期を迎えようとしています。 そんな晩秋の風景の中で、来年の春に向けた準備も始まっています。麦の種蒔きです…

固定価格買取制度:平成29年度の設備認定申請の提出期限が公表 - バイオマス発電以外の新規申請は1月12日まで

毎年この時期になると業界関係者をやきもきさせる、再生可能エネルギー発電設備の設備認定に関する今年度の提出期限日が、資源エネルギー庁から公表されました。 バイオマス発電の新規申請は12/12まで、バイオマス発電以外の新規申請は1/12までという期限が…

再エネ業界ニュース:新電力がぶつかる2020年問題 - 電力自由化の完了に向けて

電力小売りの全面自由化が進み、既存の電力会社から切り替えた契約数が10%を超えたという報道も目にするようになりました。 従来のサービスとのセット売りによる大手電力会社 vs ガス会社という構図や、ガソリンスタンドや通信、スーパー、ハウスメーカーな…

ソーラーシェアリング:千葉エコ アグリ事業部が発足しました! - 自社農場などを整備して農業に本格参入

ここ2年近くに亘って、千葉エコ・エネルギーとしてほぼソーラーシェアリング事業に注力してきましたが、ついに農業へと本格参入すべくアグリ事業部を発足しました! 下記がニュースリリースになります。 www.chiba-eco.co.jp 昨年3月に匝瑳飯塚 Sola Share …

講演・メディア:エネルギーポータルサイト"ENECT"(運営:みんな電力)にインタビュー記事が掲載されました

ソーラーシェアリングを「農業と自然エネルギーの新しいカタチ」として普及していく中で、これまでは各地に設備を普及させていくことに重きを置いてきました。 その中で、ソーラーシェアリングで作られた電気をどこに届けるか?を常に課題として抱えていまし…

イベント:匝瑳ソーラーシェアリング収穫祭を開催します! - 11/19(日)匝瑳市飯塚にて

今年4月にメガソーラーシェアリングが運転を開始し、ソーラーシェアリング界隈で注目を浴びている千葉県匝瑳市飯塚地区で、来る11/19(日)に『匝瑳ソーラーシェアリング収穫祭』を開催します。下記がイベントページです。 solar-sharing-fes.jimdo.com 飯塚…

ソーラーシェアリング:井川町の水田ソーラーシェアリングで稲刈り - あきたこまちの初収穫

ちょっと前の話になりますが、今年5月に完成した 水田ソーラーシェアリング 井川初号機(秋田県南秋田郡井川町)で「あきたこまち」の稲刈りが行われました! アイセス あきたこまち収穫 秋田県初となる水田ソーラーシェアリング設備で、果たしてどのように…

講演・メディア:北東北ソーラーシェアリング連続セミナーを開催しました - 盛岡・秋田会場で100名以上が来場

全国各地からソーラーシェアリングの引き合いをいただく今日この頃、更なる普及促進のために「北東北ソーラーシェアリング連続セミナー」を、10/17~18の日程で開催しました。17日は岩手県盛岡市、18日は秋田県秋田市での開催です。 下の写真は秋田会場の様…

次世代農業EXPOに出展します - ユアサ商事と千葉エコ&エコ・マイファームの共同出展

来週10月11日~13日にかけて、千葉市の幕張メッセで開催される次世代農業EXPOに、千葉エコ&エコ・マイファームとしてユアサ商事と共同出展します。今回は、ソーラーシェアリングの関連展示を行う予定です。 www.chiba-eco.co.jp 期間中、私はほぼブースに張…

千葉エコ・エネルギー株式会社 設立5周年記念のご挨拶

皆様のあたたかいご支援のもとに、2017年10月1日で千葉エコ・エネルギー株式会社は設立5周年を向かえることができました。2012年の設立当初から多くの方々とのご縁に恵まれ、現在では4つの子会社・関連会社を持って、全国で営農型太陽光発電(ソーラーシェア…

固定価格買取制度:今年度の調達価格等算定委員会が本格始動 - 木質バイオマスの駆け込み申請に対する議論など

平成30年以降のFITにおける調達価格を決める、今年度の調達価格等算定委員会が本格的にスタートしました。 現在の国内及び世界の再生可能エネルギー導入事情から、今後の主な論点、そして一番大きく資料のページが割かれていたのは木質バイオマスの取り扱い…

再エネ業界ニュース:太陽光・風力・バイオマス発電の出力抑制訓練実施 - 九州電力と四国電力管内で

九州本土で太陽発電設備を含めた再生可能エネルギー発電設備の出力抑制がいつ行われるかが関心事となる中で、電力広域的運営推進機関(OCCTO)による九州と四国での出力抑制訓練が9月15日に実施されます。 techon.nikkeibp.co.jp 出力抑制とは、電力の供給量…