太陽光発電事業:経済産業省が太陽光発電所への立ち入り検査を実施 - 今夏からの規制強化に先立つ
昨年8月の台風15号による、九州地方での太陽光発電所被害を受けて各種規制強化が進んでいる中で、経済産業省が太陽光発電所に対する初の立ち入り検査を実施しました。
7月13日に開かれた、第13回電力安全小委員会で概要が報告されています。
検査は山梨県にある40kWの発電所を対象として、4月に実施されています。
実施主体は産業保安監督部となっているので、関東東北産業保安監督部によるもののようです。
今回の検査では発電所架台の支柱と杭の接合部で、技術基準への不適合が疑われたと報告されています。
(出所)産業構造審議会 保安分科会 電力安全小委員会(第13回)配布資料 より
ここまでズレるのはどんな杭打ち精度なのかと思ってしまいますが、確認の結果「強度は確保されることが確認された」とのこと。
8月に予定されている「使用前自己確認制度」の導入や「報告規則の強化」に先んじた動きでもあり、今回の検査は試験的な意味合いが大きいように思いますが、最初の事例に低圧案件を選んだというのは「どんな発電設備でも検査の対象になり得る」ことを示したとも言えます。
発電設備としての安全確保と電力の安定供給を図るためにも、今後は各地で同様の立ち入り検査が行われていくのでしょう。