ソーラーシェアリングの未来を語る - 再エネ×農業活性化論(2)
一昨日に引き続き、今度は昨秋に刊行されたアースジャーナルVol.06 ソーラーシェアリング特集号第二弾に寄稿した、「再エネ×農業活性化論(2)」がソーラーシェアリングWebに掲載されました。
ソーラーシェアリング業界のここ1年の変化
特集号第一弾の刊行から1年が経って、何が変わったかと言えばとにかくソーラーシェアリングに関心を持つ、あるいは事業として取り組みたいという方の急増です。
私も昨年の講演回数は40回を超え、11月には1週間に5回の講演をこなしたり、ついには日本を飛び出して台湾にまで行くなど東奔西走の1年でしたが、それもこれもソーラーシェアリングへの関心の高まり故だと思います。
また、環境省・農水省による補助事業の創設や環境基本計画の重点項目への導入など、政策面でも後押しを得た1年です。
プレーヤーの多様化の先に
ソーラーシェアリングに参加する主体は、SDGsやRE100の文脈で取り組もうとする大手企業や、地上設置型からシフトする投資家・EPCに、地域の農業振興へと真剣に取り組みたい企業など、とにかく幅が広がってきました。
その中で私が訴えてきたのは、「農業におけるエネルギーシフト」です。
今回の記事でも書いていますが、農業に投入されるエネルギーの95%以上は化石燃料であり、このままではどれだけ国内農業を活性化させても、エネルギー的な持続可能性は担保されません。
プレーヤーの多様化の先には、ソーラーシェアリングによる農業のエネルギーシフトが、必ず達成されるべき未来として存在しています。