ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

農業と小水力発電とバイオマス利用 - 環境ビジネスオンライン記事

農業×自然エネルギー×地域活性化でソーラーシェアリングを推進する中、各所でお話ししているのは「農業と親和性の高い自然エネルギーの活用」です。

現在、環境ビジネスオンラインでシーズン2のソーラーシェアリング連載記事を書いていますが、今回は毛色を変えて小水力とバイオマスを取り上げました。

www.kankyo-business.jp

地域の資源管理者は誰か?という視点

太陽光発電に次ぐFIT認定量を積み上げた各種バイオマス発電は、実際の所は燃料がバイオマスな火力発電なので、発電所の稼働に必要な燃料を人の手で収集し投入していく必要があります。

その視点で行くと、発電事業を長期継続できるかどうかは資源を安定的に確保できるかどうかにかかってきますし、更にはFIT終了後に果たして燃料費が割に合うのかといったところも考える必要があります。

小水力発電は、農業用水を活用していくことで単純に河川水などを利用するよりは、水利権を確保しやすくなります。

いずれも農業との関係性でいえば、バイオマス資源・水資源の管理者は、やはり地域の農業者と密接に絡んでいると言えるでしょう。

そのため、農業者が事業に関わっていくことが重要でもあり、また地域の農業が持続していかなければ発電事業自体も頓挫する可能性が高くなるということになります。