ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

「全太陽光発電所適正化に向けた見学ツアー&セミナー@福山」を開催します

4月に宮城県で開催した「不適切発電所撲滅に向けた見学ツアー@仙台」をリニューアルし、ASPEnとして「全太陽光発電所適正化に向けた見学ツアー&セミナー」として開催いたします。今回は、広島県福山市にて6月29日(土)の開催です。

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低圧太陽光発電所の整理は始まるか

資源エネルギー庁が公表している事業計画認定情報では、事業用太陽光発電所の件数が56万件を超える中で、その95%は50kW未満の設備となっています。

低圧連系の太陽光発電所は、その他のFIT対象となっている事業用発電設備と比べて参入が容易であり、FIT開始後には雨後のタケノコのように各地に誕生していき、車を走らせれば日本全国どこへ行っても太陽光発電所が目に付くようになっています。

前回の宮城県ツアーの際にも、一つの集落の中にフェンスや法定標識の未設置の他にも、明らかに危なそうな設計の発電所がいくつも見受けられましたが、容易に参入できる一方で設計・施工・管理が不十分な発電所も多数誕生しました。

使用前自己確認などの手続きが必要な高圧連系の設備と比べて、数が多すぎて規制官庁による指導の手も回り切っていないのが実情で、そういった時には大きく網をかけるような規制が実施されるのが過去の経験から懸念されます。

現状を知り業界としての対策を

小規模とは言え、低圧連系の太陽光発電所も電力供給のインフラ設備である以上、「野良ソーラー」と言われるような無法状態がいつまでも放置されるとは思えません。

そういった発電所の存在が、結果として太陽光発電全体のイメージ悪化に繋がることから、まずは業界としての自浄を図ることが必要となってきます。

今回のツアーでは、不適切な発電事業の行われている現場を実際に見て、どうしたらその発電所を適正化出来るのかを考えていきたいと思います。

 

ツアーの詳細等は、下記のページをご覧ください。

aspen.or.jp