ソーラーシェアリング:建設が進む匝瑳3号機を初公開 - 新型アルミ架台のソーラーシェアリング設備
匝瑳市では稲刈りが最盛期を迎える中、ひっそりと千葉エコ・エネルギーとして3機目となるソーラーシェアリングの建設工事が進んでいます。
井川町の水田ソーラーシェアリングに続いて、アイセス社と共同開発したソーラーシェアリング用の単結晶24セルモジュールとアルミ架台 with 浮沈防止BASEを採用しています。
今回の計画地は3,500㎡の畑で、そこに1,200㎡のソーラーシェアリング設備を設置します。DC容量は66.88kWp(110W×604枚)で、遮光率は33%以下となる設計です。
下の写真で見ると、右手奥から左手手前に向けた傾斜地になっているので、今回は何と傾斜地対応設計も採用しています。
畑の栄養分が集まっている表土を一切均したりすることなく設置するため、架台上部構造には一定の傾斜を付け、スクリュー杭の微細な打ち込み深さの調整によって傾斜地対応を実現しています。
架台は上部のトラス構造で支える形になっているので、従来の単管パイプ式とは違って低いところへの筋交いがなく、非常にスッキリとした見通しになっています。また、東西南北の全方向から農業用機械が進入可能です。
支柱の間隔だけでなく高さも十分に余裕を持たせているため、60~70馬力のトラクタでも作業が可能な空間を確保されていて、圧迫感もない作りにすることが出来ました。
上の写真が、高台から撮影した発電所の全景です。
今後、水田や畑地におけるソーラーシェアリングのスタンダードとなるモデル作りを目指して、「匝瑳飯塚 Sola Share 3号機」は間もなく完工予定です。