農業経営体の減少に歯止めはかからず - 過去最少水準
日本の農業従事者数の減少は既に言及するまでもないですが、小規模な家族経営体の離農に歯止めはかからず、農業経営体数全体で過去10年間に3割減少して、120万経営体を割り込みました。
進む高齢化
我が国の農業は「団塊の世代」が支えている状況にあり、その年齢が上がるごとに農業従事者の平均年齢も上昇してきました。
主に農業へ従事している「基幹的農業従事者」の年齢構成では、70歳以上が全体の40%以上(59万人)を占めており、農業就業人口全体では65歳以上が70%(118万人)を占めます。
一方で、49歳以下の新規就農者は約2万人/年となっていることから、現在65歳以上の118万人が今後20年間でリタイアしていくと仮定すると、その間に加わる若手の新規就農者は40万人となり、差し引き-78万人です。
この数字を目の当たりにしたとき、私たちの食料は果たして20年後に安定した生産を確保できているのでしょうか。