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ちばえこ日和

日本初の博士(公共学)という学位を持つ大学発ベンチャー「千葉エコ・エネルギー株式会社」の代表が、自然エネルギーのことから地域活性化まで様々な話題をお届けします。

速報:改正FIT法への移行に伴う認定失効件数は最大で2,766万kW - 資源エネルギー庁の暫定試算

資源エネルギー庁が、4月の改正FIT法への移行に伴う設備認定失効の見込み値を取りまとめて公表しました。

最大で45.6万件・2,766万kWが失効する見込みとのことです。

www.meti.go.jp

電力会社管内毎の数値も公表されていますが、最も多いのは九州電力管内の10.2万件・723万kW、次いで東京電力管内の12.5万件・669万kWなどとなっています。

今回の公表値は暫定値のため、今後数値が精査されていくことになるほか、全ての設備認定が接続申込みをしているとは限らないため、系統容量への影響はまだ未知数です。

ただ間違いなく言えるのは、未稼働案件の一掃という政策目標は一定の成果を挙げただろうということです。

ソーラーシェアリング:春を迎えた匝瑳の様子 - 冬の作物から夏の作物へ

自然エネルギー ソーラーシェアリング 千葉エコ 地域活性化 農業

4月になり千葉では春を飛び越して夏の陽気が続き、時には春の嵐が吹き荒れています。

匝瑳では稲作の準備が始まり、あちこちで田植えが進んでいる中、ソーラーシェアリング「匝瑳飯塚 Sola Share 1号機」の下では麦が青々と繁茂して新しい季節の訪れを感じさせてくれています。

 

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ここでは昨年に引き続き、夏は大豆を栽培する予定となっていて、1月に完工した2号機も今年から畑としての農地再生を進め、同様に大豆畑になっていきます。

他にも、飯塚開畑地区内ではこの春までに低圧6基+メガ1基合計7基のソーラーシェアリングが新たに完工し、約4haの農地で耕作が始まるので賑やかなシーズンを迎えることになるでしょう。

この地域での取り組みに関わるようになって間もなく2年が過ぎようとしていますが、これまで播いてきた種が芽吹いていくように、着実に成果が上がってきています。

講演情報:アースデイ東京でソーラーシェアリングのトークセッションに出演します - 城南信用金庫吉原相談役ほか

自然エネルギー ソーラーシェアリング 千葉エコ 講演・メディア 農業

今週末、22日・23日に代々木公園で開催される「アースデイ東京」にて、ソーラーシェアリングのトークセッションに出演することになりました。

23日の13時から、会場内トークテントにて城南信用金庫吉原相談役ほかの皆様と“100億円のソーラーシェアリングへ ~ 市民ができるエネルギーシフト ~」”と題してお話をさせていただきます。

 

アースデイ東京 トークテントタイムスケジュール

 

その他、『農業と自然エネルギーの融合 - ソーラーシェアリングの紹介』として、千葉エコ・エネルギーでの企画出店も行います。

匝瑳で設置しているソーラーシェアリングのデモ機展示などを予定しています。

 

アースデイ東京2017 企画・出展者情報 « アースデイ東京/Earth Day Tokyo

 

週末は好天にも恵まれそうなので、みなさまのご来場をお待ちしております。

太陽光発電事業:新エネルギー小委員会で事後的な「過積載」が問題視 - 売電開始後のパネル増設は規制されるのか?

固定価格買取制度(FIT) 再エネ業界ニュース 自然エネルギー 出力抑制(出力制御)

少し前の話になりますが、総合資源エネルギー調査会の新エネルギー小委員会第17回会合で、太陽光発電設備における「過積載」が取り上げられました。

ここで問題とされたのは発電所設置時の過積載ではなく、運転開始後の「事後的な過積載」です。

techon.nikkeibp.co.jp

過積載とは

モジュールの容量をPCSの容量よりも多く設置する「過積載」という単語が定着して久しいですが、例えば10kWのモジュールから10kWhの発電が行われることは、一年を通じた運転時間の中でも非常に少ないです。

日射量やモジュールの設置角度、気温など様々な要因によって発電量が低下するため、ある程度モジュールの枚数をPCS容量に対して増やしておくことで、設備容量に対する利用率を上げることができます。

過積載の何が問題とされている?

さて、同委員会の議事録も既に公表されていますが、「事後的な過積載に対して認定時点の調達価格が適用されるのは、制度趣旨からして適切ではない」とする意見が多くなっています。

現在の制度では、設備認定時にPCS容量よりもモジュール容量が大きければ、運転開始後に更にモジュールを追加したとしても調達価格は変わりません。

特に調達価格の高い案件で、現在の資材・施工コストが下がった時点でモジュール増設を行えば、発電量が増えて収益が向上するということが謳われています。

調達価格の高い案件の売電量が増えれば、それだけ消費者が負担する再エネ賦課金も増えていくと言うことで、そこが不適切なのでは?というのが委員会での議論です。

今後の議論の経過は?

事後的な過積載を禁止するのではなく、新たに増設された部分にはその時点での調達価格を適用するような形態が模索されているようですが、増設分だけを切り分けるには計量器を別にするなどの対応が必要となり得ます。

増設分は既設分と同じPCSに繋ぎ込まれるのが通常ですから、この部分をどう整理していくかを含めて、今後は過積載の実態を含めた調査・検討が進められることになりそうです。

ソーラーシェアリング:農林水産省が営農型発電に関する事例集を公表 - 匝瑳の事例も掲載

ソーラーシェアリング 自然エネルギー 再エネ業界ニュース 農業 千葉エコ

ソーラーシェアリングが広く導入されるきっかけとなった、農林水産省の通達が出されて丸4年が経った先月31日、新たに「営農型発電について」と題した資料が公開されました。

 

営農型発電について:農林水産省

 

内容としては、ソーラーシェアリングを中心とした営農型発電の制度概要のほか、各地での取組事例がまとめられています。

千葉エコとしてThree little birdsと取り組んでいる匝瑳市飯塚地区の事例も掲載されており、他にも宝塚すみれ発電いすみ自然エネルギーなど著名な事例が取り上げられています。

本資料では、営農型発電を「農業と発電を両立した取り組み」と明確に定義していますが、最終ページには「営農と発電の両立を図る上で工夫が必要なケース」として、具体的な事例は挙げられていないものの一時転用許可に際して慎重な判断を要する事例を挙げています。

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特にケース1については以前から問題になっているもので、「発電事業のためのアリバイ作りとしての農業」とならないように、営農の適切な継続が図られているかを慎重に判断すべき事例です。

匝瑳も含めて各地でソーラーシェアリングに関する調査を農林水産省が行っており、その中でこういった事例が明るみに出ているのでしょう。

ソーラーシェアリングが本格的な普及フェーズに入っていく中で、改めて自然エネルギーと農業が両立される取り組みとして、その意義を問い直していく必要があります。